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品について

「三回目」

4年前のスタンリー=古田新太バージョンで、僕の「欲望」は完成したと考えていた。久世星佳=ステラ、田中哲司=ミッチも含めて、あれほど映画版とかけ離れていながら、『欲望』の本質は描けたと思ったのだ。ところが、時間が経つにつれ、あの『欲望』は、円形劇場という劇場の特性から、"外部"が描けなかったことが気になり出した。ブランチにしても内面を描くことに全力を傾けた(だから英介さんは、明確な女装をしなかった)。もう一度やりたい……僕には、『欲望という名の電車』という戯曲を、あらゆる切り口から舞台化してみたい、という強い衝動があるのだ。

鈴木勝秀(suzukatz.)



らすじ
アルコール中毒で元教師のブランチは、妹のステラが暮らしている街ニューオリンズのフレンチクォーターへ、「欲望」という電車に乗り「墓地」という電車に乗り換え、「極楽」で降りてたどり着いた。

二人は南部の大農園ベル・リーブで育った、古き良き時代の上流階級の出である。上品に振舞うブランチの態度に、ステラの夫でポーランド系のスタンリーは我慢できず、事あるごとにステラとブランチにあたりちらす。

スタンリーの友人ミッチは、清楚なブランチに惹かれてゆき、ブランチはミッチの愛に、最後の望みをかけるのだったが・・・・・。