私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。
吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、
「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。
そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。
「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、
彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…
「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。
二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、
そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!
キュートで奇抜な恋愛模様in京都
京都でのある一年を、あるいは四季を通し語られる、いまどきの若者と程遠い、なんともじれったい恋の物語、そして、京都という不可思議な街と奇奇怪怪な登場人物達が物語りに花を添える。
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